ベスパリブダイアリ

日記はこっち

16. トイ・ストーリー4感想

この記事はネタバレを含みます。

9年ぶりの最新作

初代トイ・ストーリーは名作だった。子供のときに何度も観た。

2も面白かった。あんまり覚えてないけど。ジェシーが初出のやつな。

3は名作中の名作。トイ・ストーリーシリーズの完璧な終わり方をしたもので、次回作はもう作られないものだと勝手に思っていた。

3が2010年で、今作の4が2019年である。うっそまじ?9年?3観たの大学生のときで劇場で泣きそうになって感動したから帰りの中野ブロードウェイでウッディのリボルテックを買ったのが9年前?はーまじか。はるか昔のことじゃん。

トイ・ストーリー直撃世代にとっては、3でアンディとウッディのお別れに大いに感情移入し、シリーズの「完璧な終わり方」だと評した。そして今作である。完璧な終わり方をした作品の続編を作って成功した例って今まであるのか?正気か?まあFF10-2の話は置いといて、結論を言うと今作もやはり名作であった。ピクサーを信じろ。

ゲームオーバーになっても人生は続くよ

前作までが『選ばれてきた』玩具たちの物語だとすれば、今作は『選ばれなかった』玩具の物語であった。

ウッディはアンディのお気に入りとして生きて、次はボニーの家に引き取られた。ボニーの家ではお気に入りに選ばれなかったわけだが、それでも玩具の役割は「子供たちのため」と信じ、ボニーのサポートに尽力する。新キャラ・フォーキーは対称的で、ボニーのお気に入りになるも、自分はゴミから生まれたからゴミに帰ろうと死にたがる。選ばれたフォーキーは自覚せず、選ばれなかったウッディがフォーキーをサポートする構造は、まあ物悲しい。そんで今作の悪役ギャビーギャビーである。彼女は不良品でウッディと同様のボイス機能が生まれつき壊れており、誰の子供に選ばれることなくアンティークショップで過ごしている。悪役ではあるが、そういう訳ありなわけで同情する余地がある。ちなみに前作3の悪役ロッツォは、もともとはデイジーという子供のお気に入りだったが、外で遊んでるときにロッツォたちを忘れて帰ってしまい、ロッツォがなんとか家に帰ったらすでに変わりの玩具があったという境遇だ。つまり『選ばれた』経験があるのに対し、今作のギャビーギャビーは『選ばれたことが一度もない』という明確な違いがある。

選ばれない玩具はどうなるか?残念!あなたは誰にも選ばれることはなかった--GAME OVER--ではなく、その後も描かれることはない人生は続くのである。

前作までの話は、言ってみれば選ばれてきたやつらの話であって、今作では二度目に選ばれなかったり、選ばれたことすらないやつはどうすりゃいいのさという話である。このへん、ツイッターはてブでよく観測する人生の闇属性を持つものの悲哀と重ねてしまうのであるが、そういうメッセージ性がありそうではある。ギャビーギャビーのお茶会の練習は、健気というより狂気じみて描かれているのだが、馬鹿にすることはできない。切実な問題なのである。

あなたはまだ本当の「トイ・ストーリー」を知らない。

前作は完璧な終わり方だった。玩具好きのアンディと過ごしたウッディたちが、玩具好きのボニーに引き継がれ第二の人生を歩むという理想的すぎる構造が完璧であったわけだ。だが悲しいかな玩具の運命は決まっていて、いずれ飽きられる。飽きられたあとの選択肢は、屋根裏部屋で余生を過ごすか、保育園に引き取られるか、また別の誰かに引き取られるか。

今作では別の選択肢が新たに提示された。アンティークショップで誰かに買われるのを待つか、移動遊園地の景品になって誰かの景品になるのを待つか。そして全く別の選択肢が、子供に選ばれるという選択肢ではなく、子供部屋の外の世界で生きるという選択肢だ。玩具が子供のためではなく、自分自身のために生きるという生き方は、まさしく本当の『トイ』・ストーリーだろう。知らんけど。キャッチコピーの本当のトイ・ストーリーってなんだよって考えた結論がこれ。俺たちが今まで観てきたトイ・ストーリートイ・ストーリーじゃなかった…? いや、違うね。前作までと今作とを明確に分ける新しい価値観によって作られたというメッセージなのだ。

その新しい価値観で生きている玩具が、前作でなんの前触れなく消えていたボーである。ボーはたくましくなっていて、以前のようなお姫様スカートではなくパンツルックスタイルで活躍するあたり、いろいろな時代の世相を反映している感がある。選ばれなかった奴らの選択肢は大きく2つ。選ばれるまで待つか、自由に生きるかだ。後者は戦わなければ生き残れないのだ。

玩具にとっての幸せはなにか?子供に選ばれ、子供たちと一緒に過ごすことだ。その価値観を前提とした前作までがあまりに理想的すぎた。その理想に生きれなかったやつはどうすればいいのさ。現実でもよくある話である。その理想に従う必要はない。別の生き方はあるよ。と示してくれている。トイ・ストーリー直撃世代の30代で、現実と理想のギャップでせめぎ合うのも疲れてくたびれているおっさんにちゃんと刺さるようにできてるあたり、やはりトイ・ストーリーは俺達と歩んでくれる作品なんだなと思いました(30代並みの感想)。

失わずには得られない

ところでウッディのボイス機能をギャビーギャビーに与える描写は、かなり説明的だと感じた。フォーキーの代わりにボイス機能を与えると約束して暗転、次のウッディのシーンでは手術は終わり、ウッディのボイス機能が失われた代わりにギャビーギャビーのボイス機能は治っている。いや、なんで?どういう仕組み?このへん深く突っ込んでも「細かいことはいいんだよ」と言われそうではある。

ウッディは選ばれてきた者である。ギャビーギャビーは選ばれなかった者である。与えよ、さすれば得られんの精神をクリエイター側が示したかったのかもしれない。「もう必要ないなら、必要な者に分け与える」という行為は、もう玩具を必要でなくなったアンディがボニーにしてあげたことと同じ構図である。ウッディもギャビーギャビーに、アンディがそうしたようにしてあげたのだ。こういうことを説明したかったのかもしれない。

こうしてアンディは古くなり、変わっていく。靴の裏は「Bonnie」と書き換えられ、ボイス機能も失われた。アンディだけでない。ボーも腕が折れた。玩具にも寿命があるのかもしれないということを感じさせ、終わりに近づいていくことを意識してしまう。

無限の荒野へ

まあともかく、いつまでも選ばれた側でいることはできない。シリーズを通してもそのことは伺えるし、人との関係も変わるし時代も変わる。そのたびに生き方を変えていく必要があるかもしれないし、幸せのモデルも変わるので、うまいこと現実と折り合いをつけて、新しい生き方を模索する必要がある。

ウッディの「子供のために」の考えは、もしかすると現代的価値観に沿うと古臭くなってしまったのかもしれない。少なくとも、もはやウッディ自身のためにはならない古い価値観となった。その価値観を変えることができ、全く新しい生き方を見つけることができたのだから、これをハッピーエンドと言わずなんと言おう。

3では「あばよ相棒」と言ってアンディと別れた。今作では「無限の彼方に」「さあいくぞ」。バズとアンディの道は別れたが、子供部屋の外の世界は無限に広がっていて、無限の可能性が選択肢にあるとお互いが気づけているのなら。バズたちはボニーの元に残ったが、その選択肢に気づいているのなら、いつでも無限の彼方にいける準備はできるだろう。保安官からカウボーイへ。彼方というより荒野かな。

ラストの「なんで生きてるの?」「さあ?」っていうのも、これからは玩具たちは「子どもたちと遊ぶのが幸せ」という固定観念に囚われず、自分で考えて生きていかなければならないという、自由意志を獲得してしまった者の悲しい使命にようやく気づいてしまったのかもしれない。そう考えてもやっぱり荒野だな。

15. 「いまさら翼といわれても」の推理と感想

この記事はネタバレを含みます。

はじめに

米澤穂信著「いまさら翼といわれても」を(いまさら)読了。その感想と、読みながら推理したメモを記す。

箱の中の欠落

あらすじ

選挙の投票総数が全生徒数よりも多くなった。なんで?という話。

動機から考える

犯人は泣いた一年生で、ムカつく委員長の内申を下げたかった。立会人不在で箱を開けてるので犯行は可能。

千反田が推薦を気にしてるような文面が出てきたので、内申の線は濃厚?

単純なミス説

投票総数は正常で、全生徒数が間違い。誰が悪いとかはない?

この説の場合、故意に全生徒数を変更したとは考えづらい。なぜなら、再度選挙が行われても同じ現象が起こり、すぐ犯人が特定されるので。

犯人はさとし説

福部里志は委員長のことをムカつくやつだと感じていた。恐らく何か言われたりもしていたと思う。嫌がらせで、投票数を水増しした。内申を下げるというのが動機でも良い。また、ホータローにこういう事件があったと謎かけ勝負する意図もあった。ハンコは誰でも使用可能なので投票用紙の水増しは可能。各候補者に同数の水増しをすれば選挙に影響はない。福部は立会人で、投票用紙をこっそり混ぜる隙きがなかったということは、開票係も共犯。

開票の手順を間違えた一年生が槍玉に挙げられたことは予想外で、責任を感じている。自白して事件が公になる前に、ホータローに謎かけ勝負を挑んだ。

答え

見えない委員がいた。投票箱を持ち込む際に何年何組かは自己申告制だった。余った投票箱は倉庫においてある。それを使えば何食わぬ顔で票を増やせる。増えた票が1クラス分という点がヒントだったか。

犯人の動機は不明だが、まあ候補者の一人かその仲間がやったか。少なくとも選挙の開票システムに詳しい人物。

感想

「見えない委員」というキーワードが出た途端、「推理ミスってるな」と気づいた。

犯人はさとし説を思いついた時、これかなと思ったが、ホータローのことを羨ましいと思っていても、さとしはこんなことするやつじゃないんだよなぁ。もしこの説だった場合ホータローと仲違いする可能性が高かったのでそうじゃなくてよかった。疑ってすまんなさとし。

鏡には映らない

折木が中学の同級生から嫌われててなんかワロタ。こいつ超人かよ。

あらすじ

中学の卒業制作で大きな鏡の額縁を作ることになった摩耶花たち。折木の班は手抜きして、当初のデザインであるツルの曲線を無視し、直線を彫った。そのことで折木はデザインをしたクラスメイト鷹栖の怒りを買い、他の人間もそれに追随した。折木の班の人間までもが責め立てた。折木はなぜそのような手抜きとも思えることをしたのか。折木の班の人間までも責めているのはどういうことか。

掘るのをミスって誤魔化した説

曲線を彫ろうとして、下手くそすぎて変に間違えた。補正するうちに修正が不可能になり、思い切って直線に彫った説。つまらない。

読み進めると、折木は手伝ってくれる人がいるからと一人で彫ることを自分から言いだしたらしい。

手伝ってくれる人の名前は鳥羽麻美。折木の彼女だったらしい。

彼女と別れるためにわざとやった説

高校進学で、彼女とは別々の高校に進学することになってしまった。わざと軽蔑されて彼女と別れるために、卒業制作の手を抜いた説。折木はそんなことしない。

と思ったら鳥羽麻美も同じ神山高校だった。なので上はなし。

そもそも鳥羽麻美は折木の元彼女ではない説

「アサミ次第だな」「それって鳥羽麻美のこと?」で折木が驚いた顔をした。そのやりとりと反応で折木の彼女だと芝野は思ったらしいが、根拠が薄すぎる。

福部里志いわく、鳥羽麻美は鏑矢中学の同級生のことを嫌っているらしい。鳥羽麻美が同級生を嫌ったから額縁の手伝いを拒否したのか、それとも折木が同級生から責め立てられたのを見て同級生の事を嫌いになったのか。

額縁には呪いのメッセージが隠されていた説

鳥羽麻美は高校では写真部である。中学でも写真をやっていた可能性はある。写真で撮った被写体は実物とは左右反転する。左右反転して映った額縁はなにか呪いのメッセージ的なものが隠されていたのではないかという説。鏡も左右反転するので、そういう趣向を凝らしたが、鏡の額縁であるがゆえに、そのメッセージは「鏡には映らない」。そのメッセージが折木のせいで台無しになったので呪いは解け、鷹栖はブチ切れた。

「知りたければ鏡を見てきたら?逆立ちでもしないと、あなたにはわからないと思うけど。」で閃いた説。逆立ちする必要があるかもしれないので、上下逆さまにする必要があるというヒントかもしれない。

答えと感想

だいたい合ってた。まじで超人だった。

その他の考察

「アサミ次第だな」「それって鳥羽麻美のこと?」

折木の班の担当は「ASAMI」だった。隠されたメッセージに気づいて嫌な予感がした折木は手伝ってくれる人がいると嘘をつき、ASAMIの意味を考える時間稼ぎをしていた。芝野との会話で人名であることに気づき、嫌な予感を確信に変えて福部に全体のデザインを見せてもらい、呪いを解いたのだろう。

「ヒーローかな。その片割れ」

折木のことをどう思っているか聞かれて鳥羽麻美が答えたセリフ。もう片方のヒーローは福部里志だろう。たぶん。

「会って話したら、嫌いになるでしょ?」の意味

これがよくわからない。

「わたし、折木くんはヒーローにしていたいの」

「……」

「会って話したら、嫌いになるでしょ?」

  • 説1:芝野との会話で気づくまで折木は鳥羽麻美の存在を知らなかった(興味がなかった)可能性がある。鳥羽麻美もそのことに薄々気づいている。鳥羽麻美は長年いじめられていたにも関わらず、折木はその事に気づきもしない無関心で傍観者であったという確信を得たら折木のことを嫌いになってしまうので、思い出の中で自分を助けてくれたヒーローのままにするという意味。

でも、たとえ折木が無関心野郎でも、最後に助けてくれた人を嫌いになるか?

  • 説2:鳥羽麻美を助けたことをきっかけにして折木はクラスメイトから盛大に嫌われた。中学卒業までの間、折木は図書室に避難しなければならないほどクラスに居場所がなくなっていた。「お前なんて助けるんじゃなかった。クラスメイトから嫌われたのはお前のせいだ」と折木に言われるのを鳥羽麻美は恐れている。

  • 説3:鳥羽麻美は折木が入学早々入部した古典部でそれなりに楽しくやっていることを知っている。千反田との仲も察していて、今更自分が折木に会いに行っても居場所はないし、折木と仲良くなりたいなんて言おうものなら、あなた(摩耶花)は私のことを「嫌いになるでしょ?」という意味。

直前の摩耶花のセリフの深い意味に気づいていないふうなことが書いてあるので、この説は薄い気がする。

こうしてみると、説2かなぁ。どれも違う気がするけど。

連峰は晴れているか

アニメで見たやつ。オチは知っている。この話好き。

その他

小木のフルネーム

「小木正清という名前を調べておいてくれないか。小さい木が正しく清らかで、小木正清だ」

折木が小木のフルネームを知っていた。珍しい。

折木の動機

「無神経というか、人の気も知らないでって感じか。たぶん二度と小木には会わないから、人の気も何もないんだが」

「折木さん、それって、とっても……」

折木が優しすぎる。こいつ超人かよ。

わたしたちの伝説の一冊

あらすじ

摩耶花の所属する漫研は読むだけ派と描いてみたい派で対立していた。描いてみたい派の浅沼の提案で漫研名義でこっそり同人誌を発刊することになった摩耶花だが、普通は描く人が決まってからページ配分するのがセオリーにも関わらず、浅沼から先に何ページ必要かを教えてほしいと言われる。

摩耶花はページ数を出すために教室で漫画の構想を練るが、読むだけ派の羽仁に監視されてるような気がする。と思いきや、浅沼の計画がバレたと羽仁が言ってきた。描きたい派が期日までに同人誌を描き上げることができなければ摩耶花たちは退部、描き上げることができたら読みたいだけ派が退部という事態になり、一体漫研はどうなっちゃうの~~~???という話。

走れメロスの読書感想文と同じ説

折木が書いた走れメロスの読書感想文では、王にはあの手この手を使って王の人心を離れさす敵がいることを示唆していた。王の刺客だと思われる山賊は実は王の敵の刺客、セリヌンティウスの弟子を名乗るフィロストラトスも刺客であることを示唆していた。

この話は走れメロス漫研版。約束の期日までに漫画を描けば、漫研は描きたい派のものに。描けなければ、浅沼、摩耶花たちは漫研を出て行く。

摩耶花が漫画を描かなくて最も得する人物はだれか。当然読みたいだけ派の人間は描きたい派を疎んでいるし、勝手に同人誌を発刊されたら部費が使われるので損をする。だが読みたいだけ派の画策というには話がストレートすぎる。

部長である羽仁を王とみたてて考えてみる。

摩耶花たちが漫画を書き上げた場合、部長は感動して改心する可能性がある。あるか?摩耶花たちが部長たちを説得して漫研に残ってもらっても良い。この場合は走れメロス同様、ハッピーエンドかもしれない。

一方で、摩耶花たちが漫画を描けなかった場合、漫研は描きたい派を失う。漫画を描ける人間がいなくなるということは漫研は実績を作れなくなるということなので、漫研の部活存続の危機が近い将来訪れる。

漫研がなくなって得をする人物は誰か?王の敵とは誰か?王の敵とは、国力を削ごうとする他国か、自分が王になり代わろうとする内部の人間の2種類である。

漫研における他国とは何か?他の部活である。部費は全部活動から実績と活動費用に応じて分配されるはず。漫研がなくなれば、他の部活動の部費が上がる?あるいは、新しく部活動を立ち上げようとしている人物。漫研の部費をかっさらえば部活を立ちあげられる。

そういえば野球部が弱いという話を摩耶花のクラスメイトがしていた。野球部が部費を欲しがった?そうだとしても唐突すぎる。

読みたい派が新しい部活動を立ち上げる可能性が考えられるが、描きたい派を追い出した場合、漫研をそのまま奪えるので新しく部活動を立ち上げる意味がない。

漫研の内部犯で得をする人間を考える。もしくは元内部の人間。自分が代わりに部長の座を奪い、派閥に決着をつけたいと考える人間。描きたい派のリーダー格・浅沼は失敗した。読みたいだけ派のリーダー格・篠原がいるが、読みたいだけ派の羽仁がすでに部長なので、部長の座を奪う動機は弱い。

漫研を退部した元読みたい派のリーダー河内を考える。河内はファンが多く、羽仁と個人的に仲が良い。また、河内は本当は漫画を描くが、読みたいだけ派のリーダーをしていて、実際は読みたいだけ派を抑えるブレーキ役になっていた。

漫研がなくなれば、河内は得をするか。

全然分からん。

摩耶花が努力賞にかかったのをペンネームと一コマの画風から察した誰かが、

  • 嫉妬して摩耶花の所属する漫研を潰そうと画策した説
  • 摩耶花が漫研の環境にいると読みたいだけ派に潰されて筆を絶ってしまう最悪ケースを考え、いっそのこと漫研を亡き者にしようとした説

この程度の推理しかできない。

描きたい派の画策説

摩耶花が努力賞を得たのを知った浅沼は、摩耶花に同人誌の発刊を提案する。嫉妬した浅沼は摩耶花に同人誌の発刊を失敗させ、退部に追い込む気だった。先に何ページ描くかを聞いたのは、多めのページ数の言質を取らせて追い込むつもりだった。読みたいだけ派に同人誌のことがバレ、計画は失敗する。ここまで書いてなんだが、推理が適当すぎ。

答え

河内が黒幕で、仲の良い羽仁を使って摩耶花が浅沼に同人誌を描くかの返事をさせないように時間稼ぎをさせていた。河内は摩耶花が漫研にいることを、漫研にとっても摩耶花にとってもよくないことと思っていた。浅沼が同人誌を発刊しようとしたのは単に権力争いのためで、編集も摩耶花に頼むつもりだった。河内は摩耶花が漫画雑誌『ラ・シーン』に投稿していることを知っていた。河内と摩耶花は二人で切磋琢磨することを誓い、二人は幸せな漫画道を歩むことを決意して終了。摩耶花は漫研をやめる。

感想

部分的に推理が合ってるが、大筋では外れている。難しかった。言い訳するとミステリというより、摩耶花の決意回といった感じ。

その他

折木の読書感想文

走れメロスを読んだ。面白かった。メロスとセリヌンティウスが助かってよかった。ディオニス王も改心してよかった。その改心が長続きするといいなと思った。

適当すぎだろ。でも俺も小中のころ、この程度の思った良かったの感想文しか書けなかったことを思い出した。

わたしたちの伝説の一冊とは

読むだけ派を黙らす浅沼たちと一緒に作る伝説の一冊。ではなくて、

  • 摩耶花と河内が共通認識で持っている伝説的に面白い傑作「夕日には骸に」
  • それを超える本を作るぜ!という未来の合同誌

ダブルミーニングです。たぶん。

長い一日

あらすじ

「やらなくていいことはやらない」の原体験の話。田中のランドセルがなくなった。担任と三人で探したが、結局忘れ物として学年主任のところに届いていた。ランドセルの中身が無事かを田中は学年主任の前で確認した。キャラ物のシャーペンが無事なのを確認したのをキッカケに、学校でキャラ物が禁止になった。この体験を通じて、折木は「やらなくていいことはやらない」と感じた。……は? 折木は話を端折った。何を端折ったか。

自分のセリフを、担任のセリフのように話した説

ランドセルの中身は大丈夫なのか。という最初の確認は先生ではなく、折木がした。その後の本当に大丈夫かは折木が言っているので。この確認のせいでキャラ物が禁止になったので、学年主任の前で「やらなくていいことはやらない」という教訓。

「やらなくてはいけないことは手短に」を端折った説

折木の信条の後半部分が語られていない。思いついてとりあえず書いた。

田中は財布を確認しなかった説

田中は家の建て替えのため、市バスに乗って一時間かかる遠い家に帰る必要がある。田中の服にはポケットはないので、財布はランドセルの中にあるはず。しかし田中はランドセルの中身を確認するとき、キャラ物のシャーペンだけ確認し、「後は家で見る」と言った。本来なら真っ先に財布の有無を確認するべきだったのに関わらず。

つまり、田中は嘘をついて花の水やり当番を折木に押し付けていた。花の水やりなんて二人でやる必要はない。「やらなくていいことはやらない」を実践していたのは最初は田中だったというオチ。

答え

田中が折木に当番を押し付けてサボっていたのは正解。ただ、田中はバスに乗る必要がもう無くなっていたというのが実際で、田中の家の建て替えはすでに終わっていた。恐ろしいのは担任はそのことを知っていたにもかかわらず、折木には黙っていて、ひとりで当番をさせていたこと。折木は文句を言わない子だったので、担任のいいように利用されていた。

他人を手伝うことは嫌ではなかったが、いいように利用さればかにされていたとは思っていなかったので折木はショックを受ける。それで今後自分とは関係ないことに手を出さないことを決める。「やらなくていいことはやらない」のモットーを持つことにより、長い休日という名の殻にこもる。

感想

文句を言わないと便利に扱われてしまうという話。千反田の叔父、関谷純と折木が重なるが、折木はモットーを持つことで処世術を身につけた。

担任が折木に色々いいつけている描写と、当番を一人でやることを断っているわけではないのに説得された描写をヒントに、担任が折木を利用していたというのは気づいても良かったかも。

その他の考察

長い休日の意味

他人に付け込まれるのが嫌なので、どうしようもない時以外は他人を手伝わない、学校が終われば即帰宅という省エネの決意は、他人と進んで関わらないということでもあり、ひとりの時間が増える。この孤独の時間を長い休日だと折木の姉は表現した。

なお、千反田との出会いでその休日は終わる模様。

いまさら翼といわれても

あらすじ

合唱祭で千反田がいなくなった。どこに消えた?

靴下を買いに行った説

横手おばあさんが言うには、千反田の服装は白いシャツ、スカートは黒、靴も黒、靴下は白、鞄はクリーム色、傘は茜色。舞台では揃いのジャケットを着る。と言うことは靴下は履き替えない。会場に来るときに雨が降っていたので靴下が汚れたので、買いに行った。折木が傘立てに足を引っ掛けたとき、おばあさんの傘しかなかった。ということは千反田は傘を持って外出している。

だとしても、黙って買いに行くのはおかしい。おばあさんに一言言ってないのはおかしいので、おばあさんがわざと黙っているか、すぐに帰れると思ったが予想外に時間がかかってしまっている。

路線図と時刻表

折木がバスの路線図と時刻表を欲しがった。なんで?

合唱祭で定期バスが出る代わりに、時刻表通りにバスが出ていない可能性がある。千反田はバスに乗って適当なところで降りて靴下を買ったが、時刻通りにバスが出てないので戻れなくて困っている。

答え

千反田はそもそも会場に来ていなかった。横手おばあさんは千反田と来たと嘘をついていた。千反田の住む陣出は雨が降っていたが、折木の住む神山は雨が降っていない。もし来ていたら、傘立てに傘を置いて出るはず。横手おばあさんの「一時間待てば来る」というセリフと、時刻表の「一時間に一本のバス」がヒント。千反田はまだ陣出にいることがわかる。

千反田は途中のバス停で降りた。千反田は後を継がなくて良いといわれていた。千反田のソロパートが自由に憧れる歌詞だった。自由に憧れる歌詞が自身に刺さりすぎて歌えなくなってしまった。跡取りという責任がなくなったら、自由にして良いといわれてどうしたらいいのか、いまさら翼といわれても、という話。

感想

靴下説いい線いってると思ったのだが、全然違った。

タイトルから類推して合唱曲は「翼をください」かと思ったがそれは普通に違った。

冒頭の千反田の一人称パートと、部室で進路相談の本を読んでいたのが、跡を継がなくてよくなったのヒントだった。いや、うっすら気づいていたけど、靴下説と跡取りの話を繋げられなかったので無視していた。

その他の考察

千反田は結局歌ったのか?

  • 歌った説:千反田は蔵の中で発声練習をしていたので、六時の本番には間に合うつもりでいた。蔵からはもう歌声は聞こえない。バスが来るまであと4分。走れば間に合うので蔵から出たからだ。小雨で服が濡れても衣装のジャケットを着るので問題はない。靴下は脱げ。

  • 歌わなかった説:本番には間に合うつもりでいたが、折木に心情を看破され、理解者がいることがわかった。親戚や合唱の仲間には責められるかもしれないが、理解者がいれば怖くはない。歌う気力はもう失われ、蔵からはもう歌声は聞こえない。

すべてはあの蔵の中に眠っていて、真実は永遠に凍りついている。

全体の感想

  • 「鏡には映らない」が一番好き。折木の超人ぷりが際立っていたので。

  • ショータローがぐずって姉に泣きつく姿が見たいので、長い一日を一刻も早く京アニでアニメ化してください。

  • 暗い感じで終わる、いつもどおりの米澤穂信でした。

14.ファイトクラブを観た

ファイトクラブを教授にレポートで提出してうんたらかんたらの記事を観てファイトクラブに興味が出て観た。

観る前は地下格闘闘技場で生計を立ててるやつらの話かと思ったら、なんか全然違った。

でも面白かった。学生もレポートを書くわけだ。

13. マーベル作品を一気見した

10連休のGWの2日目。

アベンジャーズ/エンドゲームを観るために、ディズニーシアターでマーベル作品を一気見した。1か月無料っていうし。

面白かったランキング。

  1. アベンジャーズ/インフィニティウォー
  2. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス
  3. マイティ・ソー/バトルロイヤル
  4. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  5. キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー
  6. アベンジャーズ/エイジオブウルトロン
  7. ドクター・ストレンジ
  8. ブラックパンサー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはPVは糞つまらんそうなのに本編が面白いという逆PV詐欺でした。

予習ができたのでエンドゲーム見に行きます。

12.GCPする

ひたすら Google Cloud Platform:GCP をした。

「Data Studio」が「Data ポータル」に改名していた。なんで?

IoT CoreからPub/Subでデータを受け取って、Cloud Dataflowが橋渡しをしてBigQueryにデータを渡す。それをData ポータルでグラフ化するということをした。